竹井祥平氏

譲渡企業:株式会社OCEAN GATE
  譲受企業:マラトンキャピタルパートナーズ株式会社

起業家・投資家として、新たな挑戦へ

起業家兼投資家。株式会社OCEANGATE 元代表取締役COO。新卒で入社した株式会社ネオキャリアでは、入社最速でトップセールスを樹立。その後、同僚とスタートアップを立ち上げる。同社を退職後に200名規模の光通信系の営業会社へ転職。人材事業部を0から立ち上げて、事業責任者を経験。事業責任者を務めるが最終意思決定が出来ない事へのもどかしさを感じて、起業の道を探る。その中で株式会社OCEAN GATEに参画する事となり、代表取締役COOを務める。2022年4月にマラトンキャピタルパートナーズ株式会社へ株式譲渡。

譲渡企業

会社名
株式会社OCEAN GATE
経営期間
2018年8月~2022年7月
事業内容
■採用コンサルティング事業

譲渡内容

譲渡額
非公開
譲渡範囲
100%

EXITERの経歴

氏名
竹井祥平
経歴
新卒で入社した株式会社ネオキャリアでは、入社最速でトップセールスを樹立。その後、同僚とスタートアップを立ち上げる。

同社を退職後に200名規模の光通信系の営業会社へ転職。人材事業部を0から立ち上げて、事業責任者を経験。責任者を務めるが最終意思決定が出来ない事へのもどかしさを感じて、起業の道を探る。

その中で株式会社OCEAN GATEに参画する事となり、代表取締役COOを務める。2022年4月にマラトンキャピタルパートナーズ株式会社へ株式譲渡。
同社代表取締役COOを7月21日に退任。現在は起業家兼投資家として活躍中。

会社員時代に培った経験

学生時代にフルコミッションの仕事をしていた事もあり、就職時は自身の頑張りが正当に評価される会社に入社したいと考えていました。人との対面コミュニケーションが好きだった事、また自身の成長にも繋がる環境で業種問わず営業できる仕事を求めていく中で、ベンチャーで新規営業の出来る人材会社の株式会社ネオキャリアを知り、面接の際に仕事に対する熱量と会社の勢いを感じて入社を決意します。

私は負けず嫌いであるのと、会社員として長年一つの組織で働き続けるのは向いていないと感じていました。そのため将来的には自身で会社をやるか、事業責任者として裁量を持って組織運営をしていきたいと考えます。そう考えると現場で圧倒的な成果を出さなければ人はついて来ない事が容易に想像できました。先々の目標を達成するためにもこの会社でトップを取る必要があると考え、誰よりも数字にこだわった結果、入社半年後には【中途採用コンサルティング】の中で達成率トップになることが出来ました。

私の数字に対するコミット力はネオキャリアで培われました。ネオキャリアは数字へのコミットメントが凄く、常に意識高く仕事ができる環境でした。マインドや仕事に対する姿勢を学び、いわゆる勝ち癖を身につける事が出来ました。退社後はスタートアップの立ち上げに携わり役員を経験します。

その後、200名規模の光通信系の営業会社に入社します。元々知り合いであった会長から、人材事業部の立ち上げと100人の社長を創出したいという会社のビジョンを成し遂げるためにチカラを借してほしいとのお話を頂きました。そこで私の方から社員数を100名増やすと約束をします。実際に3年で社員数は350名規模まで拡大し、複数の新規事業が創出されました。私自身も人材事業部を0から立ち上げて、事業責任者として事業を拡大し、部署自体も50名規模まで成長しました。

その頃から事業責任者であっても自身で起業しなければ最終意思決定までは出来ないと感じるようになっていきます。

起業のキッカケ

株式会社OCEAN GATEの共同経営者となる安達氏からは、以前から一緒にやらないかと誘われていました。
その後、安達氏が創業していたOCEAN GATEの株式を半分買い取り共同経営者として参画する事にします。

OCEAN GATEでは、採用コンサルティング事業を開始します。
採用コンサルティング事業は過去に経験があり成果を出せる自信がありました。HRも狭い世界なので、求人広告領域で名前が知られていると仕事がしやすかったことも大きな要因です。
私の性格上、この事業で絶対勝てるという自身が持てない限りその事業はやりません。そのため自身の知見があり、勝ち筋が見えている採用コンサルティング事業からスタートしたのは自然な流れでした。

採用コンサルは競合が多いレッドオーシャンの市場で、当社は営業力を武器に勝ち続けてきました。ただ、今後想定される課題を自社で解決しようとすると、変化の多いHR領域で強固な組織を作るのは難しいと考えていました。企業成長を最優先すると、M&Aが最適な選択だと考えます。

M&Aのプロセス

OCEAN GATEに参画して半年後ぐらいには、事業成長を最優先するためM&Aを通過点として掲げていました。
自分達に発破を掛ける意味合いもありVCからの資金調達を含め逃げられない状況を作りました。何が何でも会社を成長させなければならない環境を作る事はとても重要だったと思います。

売却に動こうというタイミングで複数の仲介会社にお声がけして、最終的にM&Aクラウドと専任契約をしてM&Aに向けて大きく動き出します。

譲渡先に決めた理由

譲渡先を決めるに当たって20社程とトップ面談をしました。
この時期は創業時くらい多忙で、トップ面談をしながら資料を作り営業数字を上げ続ける大変さを痛感しましたね。
参画してからの3年間を振り返ると楽しい事は1%で、大変なことが99%といった形でした。いい意味でぶっ飛んでないと起業は出来ないと感じました。

譲渡先を決めるポイントとして、相手の熱量・経済条件・バイアウト後のやりやすさを重視しました。当社も会社のカラーが強いので、事業会社よりも経済合理性を優先するファンドの方が相性が良いと感じていました。

最終的に候補を3社に絞ります。
事業会社からは経済条件で他よりも圧倒的に高い金額提示を受けました。しかしながら私と安達氏は会社経営を継続して会社の成長を目指していた事から、経済条件よりもバイアウト後の経営のしやすさを重視してマラトンキャピタルパートナーズ株式会社に売却を決めます。

譲渡後の生活

株主と話し合い経営戦略上の理由から、2022年7月21日付で株式会社OCEANGATEの代表取締役を退任しています。

M&A後は周りの経営者からもアドバイスを頂いて、バーンアウトしないように元々行っていた投資家活動をより積極化させています。志高い後輩経営者への投資は、自身のモチベーション維持にも良い影響を貰っています。今後も若手経営者への投資は、継続して行っていこうと思います。

今後はHR・地方創生・web3領域等で今までの知見を活かして更なる挑戦をしていきます。

経営者・事業家としての強み

私は現場主義なので、実行力を大切にしています。経営者はすべての物事が決断の連続です。
会社員を経験してから経営者となり、会社員としてゼロからの立ち上げ、10名・300名・3,000名規模の企業を経験しているので、その企業フェーズにあった判断が出来る点はこれから会社経営をしていく上で活きていくと思います。

M&Aを考えている人へのアドバイス

M&Aは個人の資産形成として、創業者利益で大きな資本を得ることが出来る可能性があります。また、事業拡大という目線では、株主として資本力のある企業・金融機関が株主になる事によって、自社の資本力では難しかったスピード感で事業拡大をしていく事が可能です。M&Aは資産形成・事業拡大の両面でメリットがある選択になり得るため、今後はM&A前提で起業するという選択肢も増えていくと良いなと思います。

M&Aで気をつける点としては、当然ではありますがしっかり話し合って決めた方が良いということです。周囲でも勢いでファイナンスをした方もおりますが、知見がないと相手の言い値で株を売ってしまう傾向があります。
1回目のM&Aは、マストで仲介会社を入れた方が良いです。手数料はかかりますが、掲載型ではなく人をしっかりと介入させる事が重要です。流れが分からなければ交渉優位に立たれてしまいますし、適正価格での売却は出来ないです。今までの経営努力は適正に判断される状態にして頂ければと思います。

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