大学卒業後、新卒入社した人材会社にて不動産金融業界の顧客担当となり、不動産バブルが弾ける前の最盛期だった不動産ファンド大手企業を中心に数多くサポート。不動産証券化について勉強し、初めて不動産投資に興味を持つ。 24歳にしてインドネシアの海外現地法人にて勤務。 その後、大手IT企業二社にてECコンサルティング業務、webマーケティング、新規ビジネス事業開発などに従事し30歳で会社を退職し独立。 28歳より副業しながら不動産投資の勉強を開始。 副業として、地方1棟アパート・マンションを中心に8棟100世帯を購入し会社を退職。新築RCマンション開発を中心に不動産を買い進め現在は保有総額39億、年間家賃収入は3億円を超えとなり、売却益やその他投資活動を含めた年間税引き前利益は2億を超える。 自身も一投資家として活動しつつ、「誤った不動産投資をさせない」をモットーに、株式会社NSアセットマネジメント創業してM&Aを経験して、その後同社代表取締役を退任。2022年4月に株式会社リアテクスを創業。
大学時代は漠然と将来的に起業したいなと考えていました。
ただ、当時インターネットバブルでIT企業が台頭している中で、恥ずかしながら学生起業するほどのバイタリティや明確な事業案がなかったため、大学卒業後には大手人材紹介会社へ就職しました。
入社後は法人営業として、テレアポ・飛び込み営業を中心に新規開拓を行います。新卒で採用された約百名のほとんどが新規開拓の部隊へと配属され、2年目には新卒の中でも明確な差が出てきました。その中でもトップクラスの成果を上げた事が自信となり起業を考え始めました。同じスキームであればある程度成功できる自信があったからです。
起業以外にも海外勤務への憧れがあり、会社には都度あるごとに海外へ赴任したいと伝えていました。
その甲斐があり2年目にインドネシアのジャカルタに勤務する機会をもらいました。東南アジアを対象にインドネシアからシンガポール、タイ、マレーシアに跨り事業を展開していました。ジャカルタでは、現地人と現地在住の日本人を対象に人材紹介を行いましたが、年収も紹介手数料も低水準であり、日本で行っていた人材紹介とは全く違う環境で経験を積むことが出来ました。
また日本国内の大企業だと人事部長などの方が営業対象となりますが、海外だと日本人が少ないため、社長クラスの方に直接取引できる事が多く、経営者と常に対面した仕事ができた経験は大きく考え方が変わりました。
2009年のリーマンショックを機に強制的に日本に帰国する事となりました。海外での事業が志半ばで、いわば不完全燃焼。海外で再度挑戦したいという想いを持ちながら転職活動を開始しました。
その後、伸びている会社且つグローバルを掲げているような企業を探し、IT企業に入社します。ECコンサルタントとして、ECモールに出店している企業に対して広告販売と各店舗の売上実績を追って仕事をしました。営業として一定の成果は出したのですが、事業や仕組み作りに関わることが出来ず、将来起業をするための0から1を作るスキルが身に付くような会社で働きたいと考え、別のIT企業へ転職します。
転職先ではEC事業に配属となりマネジメント業務に従事します。その後、元々希望していた新規事業の部署に異動し、インターネットを活用した新規事業の立ち上げに携わります。
起業したいと言い続けてきましたが、中々踏み込むことが出来ませんでした。
27・28歳頃には今後のキャリアに対して漠然とした不安を抱いていました。社会人6年目になり、給料も上がり居心地の良さを感じていましたがどこかのタイミングで挑戦をしなければいけないとも感じていました。
まずは副業から始めようと考え、本を読んだり、株を始めたり、自身でブログを書いたり、その中の一つで不動産投資についても調べていました。
転職3年目(29歳)の時に兄を亡くし、3か月間休職をして実家に帰り自身の人生を振り返る機会が出来ました。この時、ダラダラとサラリーマンを続けていてはダメだと腹をくくる事が出来ました。そこからは1日12~13時間は不動産投資の勉強に励み、休職期間中に地元にある4階建て築20年程度の重量鉄骨のマンションを購入しました。2,100万円の不動産でしたが、保有中は常時満室経営を行い半年後に約4,000万円で売却する事ができました。それをキッカケに徐々に不動産にのめり込んでいきます。
不動産は簡単に儲かるものではなく、何かしらの歪みを取らないと利益幅は増えません。例えば、東京都心の相場5,000万円の物件が2,000万円で買えるといったような甘い話はありません。私の場合は、地方(空室が多い)というリスクを取って不動産投資を開始しました。
退職時には、マンションを8棟保有しそこからの家賃年収が5,000万円近くありました。銀行への返済費用を引いても2,000万円程の利益が出ており、複数棟売却も行っていたので、会社員として副業だけで年間1億円弱の利益を出すことが出来ていました。
会社員としては新規事業で一緒にやっていた信頼するメンバーの退職がキッカケで、自身の中でこれ以上会社に在籍する理由が、得られるスキルや経験的にも経済的にも無くなってしまったため退職を決意しました。退職後は不動産投資に興味がある人の相談を受けたり、自身が運営しているオンラインサロンのメンバーと飲みに行ったりと悠々自適な生活を送ります。
そんな中、コンサルティングをしてほしいと複数お話を頂いた事から、事業化して起業をすることにします。
最初の起業は私一人の個人会社で事業を請け負っていました。
その後、オンラインサロンを一緒にやっていた薩摩氏と立ち上げたのが株式会社NSアセットマネジメントです。こちらは事業開始からかなり順調で、立ち上げて第1クォーターの営業利益で8,000万円ありました。幸い資金繰りでも困った事はなく、初年度から順調な会社経営が出来ていました。
1年目は正社員を入れず業務委託メンバーを含む7、8人で運営しておりましたが、2年目には想像以上に売上が伸びたことで今後の方向性を考えるようになりました。
起業当初は中小企業で自分たちが充分な生活が出来ればよいと考えていましたが、人が増えるにつれチームとしてのやりがいを感じるようになり、もっと顧客に喜んでもらえるサービスを作り、事業を大きく伸ばしたいという気持ちが出てきました。
2年目からはIPOを視野に入れて、正社員を採用し社員数も20名弱まで増えていました。まずは、IPOに向けて上場企業経営者やコンサルタントの方に話を聞き、インプットを増やしていきました。ただ、話を聞いていく中でIPOを目指すためには思った以上にお金が掛かること、不動産業界はPERが付きづらいこと、それらを踏まえ本当にIPOを目指す事が最善なのかを考え始めました。
自己資金だけでも問題ありませんでしたが、IPOを意識して資金調達を検討するようになります。VCを入れた方が価値が高まり、上場までスピード感を持って進めていけるのではないかと考えました。そんな中、「どこかの会社の100%グループ子会社になった方が良いのではないか」とのアドバイスを頂き、M&Aという選択を知る事になります。
当時会社を売ることは考えていませんでしたが、調べていく中で2段階EXITに行き着きました。
2段階EXITとは、最初に譲渡先企業に株式を過半数渡してその会社の傘下に入り一緒にIPOを目指していくというもので、この方法が現状のベストであると感じました。
M&Aに向けてFAに依頼をして候補先企業を探し、2年間でトップ面談を約30社と行いました。
譲渡先を決める上で、1番重要視していたのはスキームです。100%株式譲渡で売り抜けるよりも、会社を伸ばしていく上で協力してもらえるような2段階EXITには拘っていました。
株式会社アジアゲートホールディングスへのM&Aは、事業譲渡と株式譲渡を組み合わせた複雑な形になっています。今後IPOを目指す上で協力してくれるような企業と手を組んで、更なる成長を目指したいと思っていました。
また、従業員から納得を得られるかどうかも重要視していましたが、従業員も前向きに捉えてくれ、会社の更なる成長に向けて良い体制が整ったと感じています。
EXIT後は実業には関わらずエンジェル投資をやられる方が多いかと思いますが、私は再びIPOを目指します。
本来はNSアセットマネジメントでIPOを目指す予定でしたが、結果として代表取締役を退任する事となりました。
前職での不完全燃焼感があったので不動産事業を扱う株式会社リアテクスを創業しました。共同経営者の薩摩氏を筆頭にNSアセットマネジメント時代のメンバーが立ち上げに参画しています。
この仲間と共にIPOに向けて、新たに走り出します。
0から事業を立ち上げるチカラは、会社員時代に基礎を鍛えられたと思います。
また、WEBマーケティングやインターネットを使った仕組化は不動産業界は弱いと感じているので、その部分は異業種を経験した私自身の強みを大きく出せていると感じています。
我々は少数精鋭で他社が労働集約で行っている事に対しても、WEBを活用して仕組化するなど、選定した市場が不動産業界だからこそ当たり前の事をやるだけで大きな価値を出せています。
アナログ業界×ITには自信がありますので、その分野と不動産領域に関してご相談がありましたら是非お話しましょう。
まず、仲介会社やFAに相談されることをお勧めします。
私自身、M&Aに動き出した際に2年程成約までに至りませんでした。
様々な会社の方とトップ面談をしていく中で、組織が俗人的である事やM&Aの為に改善しなければいけない点など、会社が今後成長していく上で必要な課題に気づく事が出来ます。
こちらが売り手になる事で、上場企業の創業者など普通に営業活動を行なっているだけではお会いする機会がなかったような方々にもアドバイスを頂けたりと本当に為になりました。
実際にそこで頂いたアドバイスを元に会社の組織設計を行いました。
会社の成長するためのヒントを頂けますので、M&Aを考えられている方は気軽に仲介会社等に相談してみてください。
■株式会社リアテクス
https://reatex.co.jp/
■藤山大二郎 オフィシャルサイト
https://twenties-owner.com/
■著書:20代で億を稼ぐ! 〜自己資金ゼロの私が、1年半で年収2億を達成した不動産投資戦略〜
https://www.amazon.co.jp/dp/4827211078?_encoding=UTF8&isInIframe=0&n=465392&ref_=dp_proddesc_0&s=books&showDetailProductDesc=1#product-description_feature_div