東あゆ美氏

譲渡企業:女性向けサプリメント会社
  譲受企業:産業用機械メーカー

仕事と育児の両立を狙いM&Aを実行。会社を新たな方向へ導く

エステ業界からセレクトショップの販売職を経験。副業で始めたネットオークションからECの道へ。 EC事業を行っていた会社で1社員から取締役を務め、大手ECプラットフォームへの商品企画・販売・運営の責任者を務める。独立後、女性のお悩みに特化したサプリメントのD2Cブランドを立ち上げM&Aにて株式売却。現在はEC事業のサポート事業や美容事業を展開する株式会社Union marc代表取締役を務める。

譲渡企業

会社名
女性向けサプリメント会社
事業内容
■オリジナルサプリメントの企画・販売

譲渡内容

譲渡額
非公開
譲渡範囲
100%

EXITERの経歴

氏名
東あゆ美
経歴
エステ業界からセレクトショップの販売職を経験。副業で始めたネットオークションからECの道へ。 EC事業を行っていた会社で1社員から取締役を務め、大手ECプラットフォームへの商品企画・販売・運営の責任者を務める。独立後、女性のお悩みに特化したサプリメントのD2Cブランドを立ち上げM&Aにて株式売却。現在はEC事業のサポート事業や美容事業を展開する株式会社Union marc代表取締役を務める。

サプリメントのD2Cブランドを立ち上げる

副業のネット販売から始まり、EC事業を展開する企業での実務経験を経て独立に至りました。
独立前に勤めていた小売企業では、EC経由での売上が数十万円のところから、大手ECモール内で月間MVP店舗を受賞、月商3000万円以上に至るまで成長させることに成功しました。

そのノウハウを生かして、女性をターゲットとした事業で独立を考えました。女性特有の悩みであるPMS(月経前症候群)に効くサプリメントのD2Cブランドを企画しました。事業会社ではECプラットフォームの価格競争に常に頭を悩まされていたこともあり、独立した際は他社製品と差別化出来るオリジナル商品を販売しなければ競争の激しいEC業界で生き残る事が出来ないとわかっていました。
独立当初から、この事業は出口戦略としてM&Aを視野に入れていました。もちろん自身で立ち上げた会社をグロースさせる事がベストであると考えておりますが、例えばコロナウイルスの蔓延など予期せぬ事態はいつ起こるか誰にもわかりません。また、このサプリメント事業とは別に株式会社Union marcというEC運用代行も行っていました。Union marc社で運営が回る規模でサプリメント事業の運営を行い業績も右肩上がりではありましたが、スタッフの退職と自身家庭環境の変化により仕事と家庭の両立を考えてサプリメント事業はM&Aへ動き出します。

株式売却前にネイルサロンを買収

M&Aへ動き出す前の2021年11月に、閉店を予定していたネイルサロンをM&Aで迎え入れました。
初回のオーナー面談時には、閉店する理由を確認しました。閉店の理由としては、スタッフの雇用に関する理由が大部分を占めていました。私自身も以前の会社で、雇用課題に関しては10年以上向き合ってきましたが、これまでの経験を活かせばこちらのネイルサロンが抱えている問題を解決できるイメージが初回の面談で出来ました。
また、店舗を黒字化させるために集客の改善や店舗運営の仕組化が想像できて、私の中で勝ち筋を見い出すことが出来たため、そのネイルサロンを買収する事に決めました。実際に半年を待たずに、黒字化する事に成功します。

サプリメント会社をM&Aへ

サプリメント会社をM&Aプラットフォームに掲載したところ、2週間で30件程のお問い合わせを頂きました。
売却検討時期がコロナ禍であったため、EC事業自体が注目を集めていました。企業からの問い合わせは勿論。個人の方から儲かりそうな副業といった形でお問い合わせいただくことも多かったですね。
この事業は顧客リピート率が高かったこともあり、丁寧な対応や長期的な視点で事業の拡大を考えて下さっているような方であれば今後も伸びていくであろうと感じていました。

M&Aプラットフォームの担当者とのコミュニケーションの中で、当事業の相場感や自身でも気づいていないような自社のアセットに気づく事が出来ました。また、買い手として経験したM&Aで一定の流れは把握できていた事もあり、今回は仲介者を介さずにM&Aを完了させました。

結果として、初めての面談先であった譲渡先様に譲渡させて頂くことになりました。

現在の活動

現在はECサポート事業の一環で、米国の越境ECの立ち上げ、運用サポートも行っています。
以前働いていた会社でEC事業に携わる中で、日本市場が拡大していないことに気づいたことがきっかけで海外に目を向けました。そこから国内市場は仕組化をして従業員に権限委譲をし、私は米国向けのEC事業について勉強を始めました。

越境ECといえば、多くの企業が中国市場をターゲットとしていましたが、近年の中国製品の品質向上をしていることや低価格である点で、日本ブランドが昔ほどの強さを示さない市場になっていると感じていました。そのため欧州市場の調査を進めて、現地を訪問して参入余地を検討しましたが、言語の壁が立ちはだかりました。
そこで米国市場に目を向けてみると、米国市場を狙って越境EC事業を展開している企業が2016年頃はまだ少なかったため、狙い目であると感じました。米国市場は日本と比べて圧倒的に規模が大きいため、売れる商品は人口の比率分大きくなる可能性がありますね。また言語の壁に関しても、現在は仕組化がされており日本企業も参入しやすい状況となっています。
また、先程お話しした、越境EC事業とECサポート事業の他に、ネイルサロン1店舗とリラク、エステサロン2店舗を運営しております。
EC事業も、店舗事業も女性が活躍できる場所となっています。子育てをしながら働くママに活躍していただいてます。私のこれまでの子育てと仕事の両立の苦労をそのギャップで、「理想の環境、職場」を目指しています。
店舗運営をしながら今後会社のアセットになり易いような事業展開をしていきたいと考えています。

M&Aを考えている人へのアドバイス

買い手としては、事業を0→1で立ち上げる場合、全くの未経験領域の場合は、とてつもない時間と労力が必要となります。
その2点と費用を天秤にかけた時に買って事業をスタートさせた方がベストであるといった判断が出来る場合があります。新規事業を始められる方は、M&Aという選択肢を一つ意識されてみるのも良いと思います。

売り手としては、一旦そこで終了する事ができる点が1つのメリットですね。
想いを持って立ち上げた事業を潰すのではなく、引き継いで頂ける方がいらっしゃるというのはとても幸せな事ですね。状況によってこういった選択肢を取る事が出来るM&Aは、経営者の一つの手段として今後も増えていけばと思います。

東あゆ美氏の活動

■株式会社Union marc
https://unionmarc.com/

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