センジョーンズ株式会社 代表取締役。 新卒でマイケルペイジ入社後、最速でシニアコンサルタントになる。SaaS営業や、大手人材企業のマネージャーを経て、トップリクルーターの集団を集め創業。 最初の事業として選択した介護士・看護師の人材紹介事業を事業譲渡。 現在は、日系及び外資系企業のIT人材に特化した人材紹介事業を展開中。エンジェル投資家としても活動。
私は幼少期から、日本のカルチャーのひとつである『皆が同じことをする』というような価値観が合わず、人と異なる部分こそ良さであると感じていました。また、1度失敗したら次のチャンスは与えずダメな烙印を押すような雰囲気すら感じていました。
中学生の時に、米国へ2週間ホームステイを経験して異文化に触れたことで、自身が幼いながら感じていた日本の文化に対する違和感が解消されるような感覚になりました。そこからは親の支援もあり高校からアメリカへ留学し、アリゾナ州立大学に進学しました。
大学卒業後は、個人に対してのインセンティブが大きい職種を探しました。そこで証券会社を希望し内定を頂いておりましたが、友人がマイケル・ペイジで働いており、リファラル面接で内定を頂きました。業務内容を伺ったところ、証券会社より面白そうであると感じたため、マイケル・ペイジへ就職を決めます。
入社後は自分自身の仕事に対する基準と、周囲の仕事に対する基準に差を感じることが多々ありました。自身の目的に対する達成感や達成率、目的へのアプローチは他の社員と比較して群を抜いて高かったです。
今振り返ってみると当時から経営者視点で仕事をしていたと思います。
例えばチームでは良しとしていないが会社としてやるべきことがある場合は、それを見つけ出してアプローチをする。目標達成についても、何の為に達成するのか。その先に何をしなければらないのかを常に意識していました。
また、目標に対するマインドセットに関しては、上長に指摘される以前にPDCAサイクルを自己完結型で回すことが重要だと考えていました。結果として、最速でシニアコンサルタントへ昇進することとなります。
業務にあたる上で、自身から会社の屋号が無くなったらどうなるのだろうと意識して仕事をしていましたが、屋号が無くても私の仕事は成り立つのではないかと感じたため、自身で起業した方がより良い未来を描けるのではないかと考えていました。矛盾するようですが、起業するに当たって異業種の経験がなかったため、会社員時代に他職種を経験しようと考えて転職をします。ITベンダーの営業職に転職しました。
その企業がフルリモート且つKPI・KGIが私にとって週1~2営業日で達成できそうな設定であったため、残りの時間は起業準備に充てることが出来ました。
また、知り合い伝いで参画してくれそうなメンバーが居たので、本格的に起業することを決めます。
起業に向けた事業選定は、景気の影響を受けにくい領域と受けやすいが市場が拡大する可能性がある領域を組み合わせることが重要だと考えています。
その上で景気の影響を受けにくい領域として、介護士・看護師の人材紹介事業を開始しました。また、参画メンバーに医療系人材紹介で経験が豊富な方が居たことも、この領域で挑戦しようと考えた理由の1つです。
事業を実際に行ってみてわかったことは、景気の影響は受けづらいのですがそこまで粗利が出ないという点です。しかしながら、利益に対してのマネジメント工数が大きく、事業譲渡を検討し始めました。
結果として、時間軸で考えて早い段階で選択・集中を図るべきではないのかと考えました。
M&A仲介プラットフォームに掲載し、5社と直接お話をさせて頂きました。
譲渡先に対して特にこだわりは持っていませんでしたが、しっかりとこの事業を評価してくれるような企業への事業譲渡を希望していました。
事業譲渡の内容としては、人は含まれておらず、求人サイト、求職者・求人データベースを譲渡した形です。
IT専門の人材紹介ビジネス、KVCパートナーズを設立しました。IT業界で活躍する中堅〜CXOと呼ばれるハイクラス人材の紹介事業を開始しています。
私も含め当領域で豊富な経験がある人材が多いので、候補者・企業の双方にとって他社よりも大きなバリューが出せると考えています。
自身のモットーは楽しみながら仕事をすることなので、今後も日々の業務を楽しみながらビジネスを成長させていきたいです。
今回は事業譲渡を選択しましたが、株式譲渡を選んで頂いた方が間違いないかなと思います。また、TPOが重要になると思います。
自身の目標や、その後やりたいことがある場合はM&Aはおすすめできるかと思います。
また、人生の一つの良い経験にもなりますね。
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