上地佑来氏

譲渡企業:■沖縄に密着したフリマサイト ■新たな仕組を作ったバイクショップ(事業譲渡)
  譲受企業:個人

事業基盤を築き上げて、次の経営者へバトンを繋ぐシリアルアントレプレナー

合同会社Tempt 代表社員。オキジモ!代表。 父の交通事故を機に16歳で起業。沖縄県の深刻な交通渋滞の悩みを解決する為のサービスを展開し、現在沖縄県民の10%以上が利用するメディアとなる。また、同時期に個人間売買の市場成長性を確信し、地理的不利がある沖縄県で独自の市場を創出。後に3万人を超える利用者となり、サイト化の後に事業譲渡。現在はトップセールスを集め、イベント事業とコンサルティング事業を展開中。連続起業家やネクストプレナーの側面も持つ。

譲渡企業

会社名
■沖縄に密着したフリマサイト ■新たな仕組を作ったバイクショップ(事業譲渡)
事業内容
■フリマサイト事業 ■バイクショップ事業

譲渡内容

譲渡額
非公開
譲渡範囲
事業譲渡

EXITERの経歴

氏名
上地佑来
経歴
合同会社Tempt 代表社員。オキジモ!代表。
父の交通事故を機に16歳で起業。沖縄県の深刻な交通渋滞の悩みを解決する為のサービスを展開し、現在沖縄県民の10%以上が利用するメディアとなる。また、同時期に個人間売買の市場成長性を確信し、地理的不利がある沖縄県で独自の市場を創出。後に3万人を超える利用者となり、サイト化の後に事業譲渡。現在はトップセールスを集め、イベント事業とコンサルティング事業を展開中。連続起業家やネクストプレナーの側面も持つ。

起業に至った経緯

私は父の交通事故を機に16歳で起業をしています。
実は、幼少期に虐待が原因で児童養護施設に入っていた過去があり、決して良い家庭環境とは言えませんでした。そのため当然父親とは距離を感じていました。

私が高校生になった頃、父親が自分のレストランをオープンして単身赴任をしていました。単身赴任から実家に帰っていたある日、父親が交通事故に遭い寝たきりの生活になります。この事故を機に家庭の収入源を失います。
私は3人兄弟の長男で下には小学生の弟が2人いました。私自身が自立し何とかしなければならないと感じて、新聞配達や飲食店など4つのアルバイトを掛け持ちし、とにかく働きました。睡眠時間を削って働いたこともあり案の定体調を崩してしまいます。

「これからどうすれば良いだろうか」と考えていた時に、事故当日に父親と交わした何気ない会話を思い出します。
普段は顔すら合わせることのない父から「やりたいことをやれ、好きなことはとことん突き抜けろ」と言われたのです。

この言葉を数ヵ月の間自問自答した中で、「困っている人を助けたい」これが私の本当にやっていきたいことであると気づきます。
そこからは世の中の課題と原理原則を考察することが趣味となり、課題を解決する手段として起業を選択しました。

複数の事業立ち上げ

最初の事業立ち上げは16歳。交通情報メディアと沖縄に特化したフリマサイト等、複数の事業を立ち上げます。

本土の方には意外と知られていませんが、沖縄は交通渋滞が酷く渋滞の損失時間が全国ワースト1位となっています。
元々バイク好きな私は、この問題を人との繋がりで解決することは出来ないかと考えました。そこから人伝いで情報収集して渋滞情報を発信し始めたのが、交通情報メディア事業です。こちらの事業は、現在も運営しております。
当時はFacebookで個人ブランディングを行っており、その時に沖縄のバイク乗りから幅広い認知を得ることが出来たことで、少なくても1日2~3件は情報が集まりました。現在では県内の渋滞情報の殆どを網羅出来るまでに成長し、各SNSを活用して情報発信を行っています。

沖縄には個々の繋がりを大切にする風土があり、元々個人間売買をする文化もありました。
知り合い伝手でモノを売買するのですが、皆さんが想像しないようなバイクや車などの割合が1番多いような状況でした。
当時はメルカリのない時代で、近しいモデルではヤフオクがある程度でした。私もヤフオクを利用しておりましたが、送料が高く不便さを感じており、且つ沖縄の売買で1番多いのがバイクや車のため、ニッチながら重要度の高い課題があることに気づきます。そこで、市場ニーズのテストのために沖縄に特化させたフリマのLINEグループを作成することにします。
LINEグループの上限人数が500名だったため、そこからFacebookにコミュニティを移して3万人規模まで拡大したことでサイト化をして売却に動き出します。

M&Aプロセス

フリマコミュニティを構築して毎日のように売買が成立している中で、ここから更にコミュニティを拡大していくのは作業的になると感じていたため、私自身ではなく他の方に委ねた方が良いのではと考えるようになります。

そこでM&Aプラットフォームに掲載したところ、20件以上の問い合わせがありました。
企業から個人の方まで幅広いお問い合わせを頂きまして、様々な方とお話しました。その中には、この事業を買った後に更に付加価値をつけて売却しようと考えている方もおりましたが、あくまでもこの事業を拡大して自身でずっと継続して運営を行いたいと考えているような方へ売却する事がコミュニティとしての価値を担保できると感じました。
この事業に愛着があるのももちろんですが、事業立ち上げ時の想いを形にしている為、長く関わってほしいとの理由から予め短期売却目的ではない方への譲渡を決めました。

売却後に2度目のM&Aへ

M&A前から行っていた事業に、バイクショップ事業があります。この事業に関しては、立ち上げ初期からM&Aを考えて動いていました。
中古バイク・中古車市場の構造上、殆どが業者オークションに依存していることでショップ側の利益が圧縮されている課題を解決できないかなと考えていました。ショップはそのオークションで車を仕入れて販売をします。ショップは薄利多売で、会社のオーナーも高齢の方が多いのでこの問題を解決しようとする動きがあまりないように感じました。その問題に対して将来的に挑戦したいと考えてバイクショップ事業を立ち上げました。

私が立ち上げたバイクショップ事業は、オークションに頼らないことは勿論、仕入れにお金を掛けないビジネスモデルで運営をしています。
沖縄では本土から良い車を仕入れたとしても2、3年も経つと潮風の影響で錆が発生して本土のオークションに出してもなかなかいい値段では売れません。そのため、沖縄のバイクや車は県内で循環させていく方が良かったりします。

しかし、そこには一括査定サイトの課題がありました。
買取が成立しなくても一台の売り情報を受け取るごとに一律で高い手数料が発生し、しかも沖縄車両なのでなかなか良い車両に巡り合えません。その為、利益を残すためには手数料分を差し引いて金額提示しなければなりません。「むしろ買い取りではなく、お金払ってもらえれば回収します」といった業者も多く存在します。
売り手にしてみれば、高く売りたくて一括査定を利用したのに逆に損してしまっている状況です。

こういった状況から、バイクを手放したくてもお金を払わなければ手放せないという方に目をつけて、「全部のバイクを無料で回収します」と打ち出して仕入れを行うビジネスモデルにしました。
この事業はバイクショップをやりたいと考えている沖縄の方へ売却したいと考えておりまして、M&Aプラットフォームにて個人の方へ売却しました。

次の挑戦

譲渡後、M&Aの市場成長性に惹かれ日々の中でかなりの時間を勉強に費やしました。
事業承継・M&Aエキスパートの資格取得や事業承継をすることに特化したネクストプレナー大学への入学。更には、アップデートしたノウハウを基に市場調査・新規事業の開発を継続的に行っており、連続起業家としての一歩を踏み出しました。また、先輩経営者や某証券会社のトップセールスをメンターにつけて、企業価値向上に関しての知識を身につけました。

現在は各企業(売却先)にヒアリングをした上でニーズのある事業を立ち上げ、一定成長した段階で事業譲渡をするという形で新規事業を創っています。

それと同時に事業承継を促進する様な活動もしたいと考えています。
後継者不在率が全国的に高く大量黒字廃業が予想されていますが、その中でも沖縄県は後継者不在率が82%と全国ワースト1位となっています。
私一人の力でどうにかできる規模感ではないので、どんな形でもお力添え頂ける方はご連絡ください。

今後は連続起業家としての活動と事業承継分野で活動していきたいと考えています。

経営者・事業家としての強み

物事を因数分解し多角的視点から捉えることが得意です。
また、常にどんな環境からも学ぶことを大切にしている為、学んだ知識でさらに新たなアイデアが生まれるという泉の様なサイクルが自分の中にはあります。日頃からインプットとアウトプットを繰り返すことを意識しており、「困っている人を助けたい」という想いを大切にして、これからも挑戦していきます。

また、顧客育成や顧客ロイヤリティ向上が得意で、コミュニティマーケティング日本一(LINE社 表彰)という実績もあります。マーケットインでの発想が出来るので、顧客のオンボーディングに繋がっていると思います。

M&Aを考えている人へのアドバイス

今までは「自分がやらなきゃ誰がやるんだ」と思っていましたが、売却を経験してから「最初から最後まで自分でやる必要はない」という考えに変わりました。
自分で最初の仕組みを作ったら経営資源が潤沢な企業がその後を担ってくれた方が描いた未来の実現が早いと気づいたのです。

事業や会社も同じくそれぞれに成し遂げたい事柄があるかと思いますが、最適な方法は何なのかを考える事が大切です。
M&Aを固まった悪いイメージとして捉えるのではなく、自分のビジョンと照らし合わせて判断して頂くと良いのではないでしょうか。

上地佑来氏の活動

◼︎合同会社Tempt
https://www.big-advance.site/c/172/2539

■オキジモ!【沖縄県地元情報局】
https://linktr.ee/okijimo

■CoroCoroのひとりごと
https://linktr.ee/lineop

◼︎Facebookアカウント
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